Seth Conference

          



2006年12月、スコットランドにあるスピリチュアルな共同体、フィンドホーン財団を訪れました。
フィンドホーンはアイリーン・キャディとその夫であるピーター、友人であるドロシー・マクレーンが、アイリーンが聞く神の声をもとに築き上げたスピリチュアルな共同体です。ざらざらした砂地に置かれた一台のトレーラーから始まったこの場所は、今では美しい自然に溢れ、世界各地からスピリチュアルな道を探求する人々が集まる、笑い声や歌声、祈りに溢れるコミュニティとなっています。
私が一番興味をもっていたのは、その運営です。
世の中には数多くのコミュニティがあり、大きな目で見ればそれは会社や家族などのグループにまで至るのだと思いますが、様々な個性をもった人たちが、その個性を少しもつぶさずに自分らしく集える輪というものが本当に存在するのであれば、この目で見てみたい、と思いました。
そして、初日に泊ったB&Bのご主人が「フィンドホーンは今では、地球上だけではなくアストラル界やディーバ、エンジェル界にまで知れ渡っているとても有名な場所なんだよ。僕は20年前にここに来てから、そのまま去らずにここにいるんだよ。あそこにいったら本当に何が起こるかわからない。」といたずらっぽく言ったとおり、フィンドホーンはとても不思議な、とても自然な、素晴らしい場所でした。







フィンドホーンには訪れた人それぞれが必要な体験をするような数々のシンクロニシティ(偶然のように起こる必然性を伴った共時性)の流れがあります。
そしてその流れの大元はフィンドホーンの根底に流れる「愛」や「希望」「目覚め」「霊性」というような意識によって築かれているのだと感じます。
これほどスピリチュアリティを少しも隠さずに、自分らしくいられる場所が地球上にあるなんて本当に夢みたいで、フィンドホーンのどの場所に行っても天使や妖精の存在が感じられて嬉しくなりました。
そして、私が知りたかったことは、各々が自分の中心にいながら全ての行為に愛を込める(Love in action)の中に答えがあるのだと気づきました。そうすればそこに良い意図が生まれ、それが大きな全体としての美しいハーモニーとなりグループを包み込んでいくのだと感じました。








フィンドホーンで知り合った人々とは、まるで同じ家族のように時を分かち合って過ごすことができました。ここは、誰もがありのままの自分でいること、自分が感じていることに正直でいることを互いに自然に受け入れ合える場所なのです。
今でも時々同じグループになった人たちと、パークからクルーニーヒルカレッジに向かって真っ暗な夜道を歌いながら帰ったことを思い出します。一週間前までは全く見ず知らずだった人達とこんなにも親しく、心から打ち解けて、自分の生まれ育った場所から遠く離れた所で笑いながら歩いている、ここに来るまでは皆がそれぞれの道を経過してきていて、でも人生にはこんなサプライズがこれからもたくさんあって...そう思うと人の一生って本当に計り知れなくて、大きな流れと自分の意識と見えないサポートによって入念に、でもとても自然に紡ぎ出されていることを感じ胸が一杯になります。




ちょうど私が滞在中にアイリーンが89歳でその生涯を閉じられたのだけれど、その朝彼女が作り出した庭は神々しさで満ち溢れていて、小さな石から草木の葉一枚に至るまで彼女の新たな旅立ちを祝福していたかのように思えました。そしてその夜、その庭から眺めた空にはきっとアイリーンが数え切れないくらい見上げた時と同じように星々がきらめいていました。でももうその時アイリーンの魂はこの地上にはなく、彼女がいつか見ていた星となっていました。
彼女が私たちに教えてくれたこと...常に自分の中心にいながら心の声に耳を傾けその声と共に生きる姿勢、それを積み重ねれば何もない荒れ果てた土地がこんなにも人々に愛される土地に生まれ変わること、私たち一人一人がその魔法を持っていること。
フィンドホーンは天使と人間がコラボレートして作りあげた世界の大きなモデルです。そして今もそれは成長し拡大し新たな可能性を探りながら息づいています。
大切なことは私たち一人一人が持っているパワフルな魔法をどのように使うのか、ということです。
心の声と共に肉体を持って生きるということは地道な作業であり、目に見えないものを信じ続けて更にそれを行動に移していくことには強い意志が必要だけれども、それをするか、しないかの選択はいつでも私たち個々人の手中に預けられています。
人間は長い長い歴史の中で自分たちがどこから来たのかさえ忘れてしまったけれど、耳を傾ければそのヒントはいつでも色々なところからやってきて、意識的に歩き始めれば思いもよらないところからたくさんのサポートが得られ、そしていつか見た心の風景をこの物質世界に生み出すことができます。

私たちに大きな可能性を見せてくれたアイリーンは、今きっともっと大きく自由になり、花になって雲になり、星になりながら、ユーモラスにあたたかく私たちを見守ってくれているような気がします。

LOVE&LIGHT 2007年5月 

    

            


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